INTERVIEW

インタビュー

【副社長就任インタビュー】イエラエはセキュリティ診断からソリューション開発へ

2017年10月1日、佐藤勝彦が株式会社イエラエセキュリティの取締役副社長に就任いたしました。セキュリティ診断に加えセキュアソリューションの開発、入社を決断した理由や、これからのビジョンについてお伝えします。


取締役副社長

佐藤 勝彦

2000年4月 ローランド ディー・ジー株式会社入社
2003年4月 ソニー・デジタルネットワーク・アプリケーションズ株式会社入社
2005年8月 独立後フリーランスとして活動
2008年1月 株式会社ユビラボ代表取締役CEO就任
2013年4月 株式会社シマンテック入社

毎年米国ラスベガスで開催される世界最大級のハッキングカンファレンス「DEFCON」にチーム(sutegoma2、binja)で参加、二度の入賞経験があり、個人的にも重要なAndroidの脆弱性を発見するなど、開発者としても知られている。Twitter(@goroh_kun)でも情報発信を行っている。

イエラエの新事業は「開発」

イエラエは尖ったスキルを持った技術者が集まっている会社と業界内でも定評があります。以前DEFCONに一緒に出場し入賞したときのメンバー、非常に能力の高い開発者やハッカーが現在在籍しています。
今回、牧田社長から声をかけてもらったとき、それでも診断するためだけなら入らないと思っていました。診断は、すでにできたものに後からダメ出しをするというイメージがあり、もっと上流からそれが不要な製品を作りたいと考えていたからです。

私は開発者として、思いきり開発をしたいと常に思ってきました。
現在までの経歴から、私はホワイトハッカーというイメージを持たれることが多いのですが、もともとは開発者です。楽器に始まり、プリンタ、ロボットのアーム、ルーター、デジカメ、そして携帯電話の開発をしてきました。
しかし開発をして製品を作るのならば、外部からではなくメーカーに入るしかないのではと思っていました。でもイエラエがセキュリティ診断だけでなく、今後はセキュアソリューション開発をしていくという話を聞き、入社を決めました。

国内屈指の技術集団の新たなチャレンジ

現在のメンバーは解析能力が高く、システムの問題点を見つけてそれを解決できるような、非常に尖った技術を持つエンジニアが多く在籍しています。
診断技術力は国内でも屈指ではないでしょうか。さまざまな企業にお声がけいただき、まだ発表はできませんが、非常に大きな案件も発注いただいています。
その一方で、私がこれから進めようとしている開発については、製品を生み出す苦しみを持つ経験がある人がまだいないので、そういう人材をこれから集めていこうと思っています。

そんな尖った技術を持つ人たちが力を合わせる会社にしていきたいし、若手の優秀なエンジニアも育成していきたい。ここに来ればバリバリ尖っていけると思ってほしいですね。
Webは新しい言語やプラットフォ-ムは出てきますが、出口としてはあまり変わらないと個人的に思っています。ところがIoTなどの開発は、その両方がいま日進月歩で劇的に変わっていく。しかも新しいものがどんどん出てきて、つながっていくものも変わるし、新しくできたものがつながっていく。技術も新しいものが出てきますから、とても刺激的です。
イエラエは、自身も技術者である牧田社長によるところが大きいのですが、技術者を大切にしてくれる文化があります。そんな変化に対応しながら、技術を極めていく理想的な環境が揃っていると思います。

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悪意ある攻撃からIoT製品を守る取り組みが本格化

現在、日本ではIoTに向けての本格的な取り組みが始まっており、企業からは相当のニーズが高まっています。IoTの製品に対して悪意のあるハッカーが攻撃したら、一体どこまで破られるのかは、残念ながら未知数としかいいようがありません。

たとえば自動車などで利用されているECUにセキュリティの不備が見つかって訴訟になったり、会社の経営が危うくなったりすることもある。人命が危機にさらされることすらありえます。
そうならないために車の中にネットワーク中のIDS(不正侵入検知システム)にアンチウィルスソフトを入れても、本当にそれで守れるのかは保証がないのです。

イエラエでは、その対策で本当に守れているのか、どうやって守るのかというところを突き詰めてやっていきます。便利なものができて、それを利用する人たちが一方的に情報を取られるという状況にしたくないのです。そう考えるようになったのは、世の中の悪意のない人たちをどうやって悪意の脅威から守るかということがずっと私のテーマとしてあるからです。

安全かつ便利なIoTを世の中に生み出すお手伝い

私はスマホ第一世代のAndroid開発に携わった経験があります。一番始めにできたAndroidは、そのまま使うとセキュリティ的には危険極まりないものでした。
そのときに「安全なプラットフォームを作るためには」というレクチャーを国内の全メーカーに出向いて行った経験があります。当時一緒にレクチャーを行った頼もしい仲間もイエラエに在籍しています。どこに脅威があり、何を対策すべきか、そのノウハウをIoTに関しても応用できると考えています。

この先、メーカー様と組んで、よりセキュアなIoTソリューションの開発をしたいと考えています。私も開発者なので、アイデアを形にする楽しみも苦しみもわかっているつもりです。これから新しいものを作ろうというときに、よりよい製品を生み出すことにメーカー様は専念し、セキュリティに関しては私たちにお任せいただき、一緒に製品を作っていきたいのです。もし現在仕様を固めているようなものがあれば、ぜひお声がけいただければと思います。

イエラエはすでに社外にラボを作り、車に対してさまざまなテストを行っています。近くメーカー様にペネトレーションテストをデモンストレーションする予定で、かなりの手応えを得られそうだと感じています。

技術は常に進化していきますから、作って世に出たあとも品質を上げていけるようなシステムの提供や、コンサルティングも行っていきます。作る側の立場で、製品開発の環境を提供し、安全かつ便利なIoTを世の中に生み出すお手伝いをしたいと考えています。

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